味の素ファインテクノの
半導体材料開発は
チャンスとチャレンジに満ちている
2020年入社
生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻
career step
研究開発部第4グループへ配属。半導体パッケージ材料の開発に従事。
※掲載内容は取材当時のもので、現在は研究開発部第3Gに所属
Question_01
ー 現在の仕事内容を教えてください。
研究開発部には約60名の開発スタッフが所属し、日々お客様の要望を応えるための新たな製品の開発や改良品の開発、評価方法や基礎技術を確立する研究、技術サポートなどを行っています。私は研究開発部第4グループに所属し、主に半導体パッケージ材料の研究開発に携わっています。合成処方の開発といった基礎研究から原材料を配合して評価するといった製品開発までその業務内容は幅広く、お客様の要望に適した材料を開発するために、あらゆる角度から検討を進めます。例えば、絶縁体材料の一部機能開発だけを担当するのではなく、絶縁体材料の企画から原材料合成、配合、評価まで、トータルに関わることができる。これは当社の研究開発職の大きな特徴だと思います。テーマの方針や検討事項は上司と相談して決定しますが、課題に対して自分の考えや改善案を提案しやすい風土もあり、自分の提案が良い結果が繋がった時は大きな喜びを感じます。
Question_02
ー どのようなところに仕事のやりがい、面白みを感じますか?
半導体業界はAIや5G通信に代表されるように、めまぐるしいスピードで進化しています。当然、お客様が抱える課題も高度化・複雑化し、それを解決するため半導体材料へのニーズも日々高度化しています。実際に採用まで進めるには多くの困難やハードルがありますが、自分が提案した材料でチャレンジができることにやりがいを感じます。半導体材料分野における当社の強みは、味の素ビルドアップフィルム®(ABF)に代表されるトップシェア製品があること。ABFで様々な課題を解決した実績があるので、お客様が抱える課題に対して、まず私たちに相談していただけることが多く、最先端かつ最新の情報に接する機会が多く刺激にもなります。その結果、常に最先端の課題にチャレンジし、次世代製品の開発に携わる機会が多くなります。そのチャンスとチャレンジに満ちた環境に身を置けることは、研究開発に携わる私にとって、何にも勝る幸運だと感じています。
Question_03
ー
半導体材料開発を進めるうえで、
大切にしていることを教えてください。
お客様の要望に沿った材料を作ることを一番に考えています。お客様あってこそですので、お客様が必要としている材料を適切なタイミングで提供すること、それが最大の目標です。そのために、お客様から要望を聞くことも重要ですが、お客様のプロセスや要望の背景をしっかりと理解することが重要だと考えています。そう考えるようになったきっかけは、社内評価を合格した材料が、お客様評価で不合格となった経験でした。原因は開発した材料の品質そのものではなく、社内評価とお客様評価の合格基準に差があったこと。そして評価の判断方法に曖昧な部分があり、その解釈に認識の違いがあったことでした。短納期だったこともあり評価基準も再設定する方向で検討しましたが、結果的に採用が見送られてとても悔しい思いをしました。それ以来、お客様の要望に添った材料を開発することはもちろん、お客様のプロセスに沿った評価方法の設定を意識して、日々のテーマに取り組んでいます。