Coupling Agent PLENACTTM
チタネート系・アルミネート系カップリング剤 プレンアクトTM
プレンアクトTMとは
プレンアクトTMは味の素ファインテクノのカップリング剤の総称でチタネート系、アルミネート系に大別されます。
無機フィラー表面をプレンアクトで改質する事により、有機マトリックスとの親和性が改善されます。フィラー充填時の粘性改善や、樹脂材料の機械特性の向上など、様々な分野で使用されています。
こんなことでお困りではありませんか?
機能性フィラーを高充填した
配合物の粘度を下げたい
配合物の粘度を下げたい
case
01
フィラーに表面処理として
マトリックス樹脂の密着性を向上させたい
マトリックス樹脂の密着性を向上させたい
case
02
被着体と樹脂組成物との
密着性を向上させたい
密着性を向上させたい
case
03
それを解決するための製品は
チタネート系・アルミネート系カップリング剤 プレンアクトTM
用途
・各種エンジニアリングプラスチックへのフィラーの分散性向上、密着性の向上
・複合材料の機械特性改善
導入のメリット
無機物の表面に常温下で化学的に結合し、有機質の被膜を作る性質があります。
シランカップリング剤と異なり、加水分解を伴わずに処理が可能です。
分散性の改善や、接着性の改善、複合材料における可とう性付与や、流れ性改善等に大きく役立ち、種々の用途に採用されています。
特長
簡便なプロセスで高度な分散、
フィラーの安定化が可能になります。
フィラーの安定化が可能になります。
特長
その1
各種溶剤、樹脂との相溶性に優れ、
フィラー、被着体との濡れ性が向上します。
フィラー、被着体との濡れ性が向上します。
特長
その2
複合材料におけるマトリックス樹脂の
特性を向上させます。
特性を向上させます。
特長
その3
ラインナップ
品種 | 親水基の加水分解性基 | 疎水基の側鎖有機官能基 | 外観 | 比重(23℃) | 消防法危険物分類 |
---|---|---|---|---|---|
TTS | 赤褐色液体 | 0.95 | 第4類第3石油類 | ||
46B | 黄色液体 | 0.92 | 第4類第3石油類 | ||
55 | 黄色液体 | 0.97 | 第4類第3石油類 | ||
41B | 黄色液体 | 0.97 | 第4類第2石油類 | ||
38S | 淡黄褐色液体 | 1.10 | 第4類第2石油類 | ||
138S | 淡黄褐色液体 | 1.12 | 第4類第2石油類 | ||
238S | 淡黄褐色液体 | 1.09 | 第4類第2石油類 | ||
338X | 淡黄褐色液体 | 1.08 | 第4類第2石油類 | ||
44 | 淡黄褐色液体 | 1.19 | 第4類第2石油類 | ||
9SA | 淡黄褐色液体 | 1.06 | 第4類第2石油類 | ||
ET | 水中で無機フィラーの表面を疎水化できる品種です。 | ||||
品種 | 化学名 | 化学構造式 | 外観 | 比重(25℃) | 消防法危険物分類 |
AL-M | アルキルアセトアセテート アルミニウム ジイソプロピレート |
淡黄褐色液体 | 0.95 | 第4類第2石油類 |
プレンアクトTM 各溶剤への相溶性
溶剤/「プレンアクトTM」 | TTS | 38S | 44 | 46B | 55 | 138S | 238S | 338X | AL-M |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BTX | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
鉱油 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
エンパラ K-45 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
エンパラ 40 | △ | △ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | △ | ○ |
レオフォス 65 | △ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | △ |
DOP | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
メチルエチルケトン | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
n-プロパノール | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
メタノール | × | △ | ○ | ○ | ○ | × | × | △ | × |
水 | × | × | ○ | × | × | × | × | × | × |
カップリング剤のフィラーへの効果
効果特性 | シランカップリング剤 | チタネートカップリング剤 |
---|---|---|
効果がすぐれているもの | シリカ、ガラス | 炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、 酸化チタンなど大部分の無機フィラー |
かなり効果があるもの | タルク、鉄粉、アルミナ、水酸化アルミニウム | 酸化マグネシュウム、酸化カルシウム、マイカ、 シリカガラスなど |
少し効果があるもの | アスベスト、酸化鉄、酸化チタン、亜鉛華 | タルク、カーボンブラック、木粉 |
全く効果がないもの | 酸化カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム グラファイト、ボロン |
グラファイト |
プレンアクトTM、樹脂、溶剤のSP値
SP値 | プレンアクト | 樹脂 | 溶剤 |
---|---|---|---|
6 | テフロン(6.2) | ||
7 | シリコン(7.3)、ポリエチレン(7.9)、 大豆油変性アルキド樹脂(7-12)、 アマニ油変性アルキド樹脂(7-12) |
n-ヘキサン(7.3)、 ジエチルエーテル(7.4)、 イソプロピルエーテル(7.8)、 n-ペンタン(7.0) |
|
8 | TTS(8.1)、AL-M(8.5)、55(8.6)、46B(8.7) | ポリプロピレン(8.0)、 NBRゴム(8.8-9.5) |
酢酸n-ブチル(8.5)、 キシレン(8.8)、トルエン(8.9) |
9 | 338X(9.0)、238S(9.1)、38S(9.2)、 138S(9.2)、41(9.5)、9SA(9.6) |
ポリスチレン(8.6-9.7)、 ポリメチルメタルリレート(9.0-9.5)、 ポリ酢酸ビニル(9.4)、 ポリ塩化ビニル(9.5-9.7)、 ポリカーボネート(9.7)、 エポキシ樹脂(9.7-10.9)、 アミノ樹脂(9.6-10.1) |
THF(9.1)、酢酸エチル(9.1)、 トリクロロエチレン(9.2)、MEK(9.3)、 クロロホルム(9.3)、 2-エチルヘキサロール(9.5)、 ジオキサン(9.9) |
10 | ポリウレタン(10.0)、 酢酸セルロース(10.0)、 エチルセルロース(10.3)、 酢ピ・塩ピ共重合物(10.4)、 ポリエステル(10.7)、 ニトロセルロース(10.6-11.5) |
アセトン(10.0)、 tert-ブタノール(10.6)、 メチルセロソルブ(10.8) |
|
11 | フェノール(11.5) | IPA(11.5)、アセトニトリル(11.8)、 1-プロパノール(11.9) |
|
12 | 44(12.0) | ポリビニルアルコール(12.6)、 ナイロン(12.7-13.6) |
ポリビニルアルコール(12.1)、 エタノール(12.7) |
13 | 炭酸プロピレン(13.3)、 エチレングリコール(14.2) |
||
15 | ポリアクリロニトリル(15.4) | メタノール(14.5)、グリセリン(16.5) | |
23 | 水(23.5) |
(出典)「高分子データハンドブック」 / 高分子学会編
「プラスチックの塗装・印刷便覧」 材料技術協会編集委員会編
「溶剤ハンドブック」 / 浅原照三他編 他
「プラスチックの塗装・印刷便覧」 材料技術協会編集委員会編
「溶剤ハンドブック」 / 浅原照三他編 他